秩父夜祭に行ってきた(6:秩父夜祭屋台 秩父神社へと向かう)

秩父夜祭は、秩父神社の神事付祭(ツケマツリ:おまけ的に行われる祭り)なので、人の集まり具合や曜日に関わりなく、毎年12月2日3日 が行われます。

12月2日には宵祭12月3日には大祭 が執り行われます。

夜通し行い、盛大に花火が打ち上げられるのは、12月3日大祭

今日はその大祭の日。

その大祭のメインイベントは、妙見菩薩を乗せた御神幸行列が秩父神社を出て御旅所へ向かう 18時10分ごろから始まります。

そして、御神幸行列の後を追うように お供するように、6台の屋台も秩父神社を順次出発して

御旅所に向かいます。

こんな風に書くと、6台の屋台は 秩父神社の中でスタンバイしているように聞こえますが、実際には、秩父神社近くでスタンバイしているのは屋台 6台のうち 3台(4台?)。

残りの3台(2台?)は、日暮れ後、屋台に提灯を灯して、御神幸行列の時間に間に合うように、それぞれの “会所(停車場)”から秩父神社に集まってきます。

見物場所によっては、その美しい屋台が秩父神社へと参集する姿も 見物することが出来ます。

秩父夜祭 屋台。夜祭のため、秩父神社へと向かう

ここは秩父神社近くの本町交差点。

御神幸行列に加わるため、秩父神社へと向かう屋台 2台(3台?)、そして、いよいよ 御旅所へと向かう御神幸行列とそのあとをお供する 6台の屋台を見物することが出来る場所(所要時間:約2時間半)。

神社を出発した直後の様子や、”ギリ回し”と呼ばれる屋台の方向転換を見ることができる場所でもあります。

時刻は17時30分。

まもなく、祭りのため、御神幸行列に加わるために秩父神社へと参集する屋台がここ 本町交差点を通ります。

沿道の見物客も多くなり、道が狭まると屋台の通行の妨げになるため、この時刻ごろから警察官があちこち道を封鎖し 人も迂回させられ、思うように移動できなくなります。

さてこの辺に、人 一人分が立てる隙間。。。

見物できそうな場所。。。 空いていないかなぁ。。。

ちょっとウロウロ。 ありがたいことにすぐ見つかりました。

こういう時は、一人旅で良かったなーと思います (^^;

ラッキーでした。ホント、ありがたい。。。♪(^^♪

上町の屋台

まず上町の会所(停車場)にいた上町の屋台が、秩父神社に向かってやってきました。

屋台の先頭を歩くのは、着物を着た屋台町の世話役たち。

その後ろを、濃紺の半被を着た曳子(ヒキコ)たちが屋台を曳きながら歩いてきます。

秩父神社に向かって、上町の屋台が来ました。

御旅所に向かう時は、4番目を巡行します。

目印は、屋根の雪洞(ぼんぼり)に 「」の文字。

そして、幕に描かれた

見えずらいですが、後ろの幕にも金色の鯉がいます。鯉の滝登りです。

中町の屋台

続いて、中町の会所(停車場)にいた中町の屋台が、秩父神社に向かってやってきました。

こちらは、中町の世話役たち。当然、上町の世話役の着物とはデザインが違います。

来ました。中町の屋台

御旅所に向かう時は、5番目を巡行します。

屋根の正面の彫り物がすごいんですが、夜だと見えずらくて、残念。

やっぱり、来年は 昼から来ようかな。。。

目印は、屋根の雪洞(ぼんぼり)に 「」の文字(ちょっとひねったデザインで「」という字にも見えたりする)。幕の側面には伊勢海老かな?(ザリガニじゃないよね(笑))

そして後ろの幕には、。じゃぁ、やっぱり側面は 伊勢海老だね(^^;

本町の屋台

この日、本町の屋台は本町の会所(停車場)を出て、16時30分ごろにここ 本町交差点を通過下みたいです。

あぁぁ。。。本町の屋台の曳行は今年も観れませんでした。

本町の屋台の曳行は いつも 6台中 6台目

御旅所に向かう時、御神幸行列の最後尾を彩ります。

その本町の屋台が御神幸行列の時、ここ 本町交差点を通過するのは 20時過ぎ。

私の場合、その時刻までここで夜祭見物をしていると、帰りの電車に間に合わなくなってしまうので、途中で帰ってしまうんです。

だから、毎年見みれてない。。。

本町の屋台の後ろの幕には「だるまさん」が描かれています。

いつかその「だるまさん」を見送ってみたいものです。。。

秩父夜祭のちょっと備忘録

秩父夜祭の世話役

これは、上町の世話役の着物。。。 カッコいいですねー。

2014年に初めて秩父夜祭見物に来た時、この世話役たちの姿のカッコ良さ、美しさに惚れました。

浅草の三社祭などで見かける、ねじり鉢巻き 半被にさらし、半たこ 履いて足に足袋、も威勢が良くてカッコいいけれど、秩父夜祭のこの着物姿には、何か、心ときめくものがありました。

とにかく、めっちゃ、カッコいい (^^)

世話役の着物は屋台町ごとにデザインが違います。

私は青や緑が好きですが、秩父夜祭の着物は 断然 赤っぽい方がカッコいい!

艶っぽいくて、色っぽくて、絶対、赤系がイイんだワ 

秩父夜祭の世話役の着物の発祥

私が聞いたのはこの2つの説。

1.歌舞伎の華やかな衣装が元になっている

2.妙見菩薩が女神なので、付き人として女性に扮するために華やかな衣装になっている

どちらが本当なのかよく分かりませんが、とにかく、赤っぽい方がいいと思うのです。

秩父夜祭の曳子

屋台や笠鉾を曳くのは、世話役ではなくこの半被(はっぴ)を着た”曳子(ヒキコ)”衆。

写真には女性が写っていますが、女性が秩父夜祭に参加できるようになったのは最近の事で、昔は男ばかりの祭りだったそうです。

どうして、女性が参加できない祭りが多いのかなー。

女子の半被姿は、健康的な色気があって、見ていて楽しいじゃないの ♪

「いつもはどこにいるのか? 秩父夜祭にはかわいい子がたくさんいる」とインターネットに書いている方もちょこちょこ おられますが、確かに みんな かわいくて 健康的でイイのです

かわいい女子がいっぱいで、男衆は思わず張り切っちゃう!

そして、祭りは盛り上がる~!  いいんじゃな~い~ (^^♪

と、アラフィフおばさんは、見ていて思っちゃうのです(^^;

これは地元の人から聞いた話ですが、

男ばかりの祭りだった時期に、曳子の数が足りなくて、アルバイトを雇って 祭りを存続していた時期があるのだとか。

で、ある時、ある屋台町で女子の参加もOKにしてみたら、男衆の参加が増えた、と。。。(笑)(^^♪

いいんじゃな~い~ (^^♪

ちなみに、ここ数年 時々、一部の屋台町で 曳子募集しているようです。

2019年の募集はあるかな? (これは また別の機会に。。。)

秩父夜祭の囃子手

笠鉾や屋台の先頭に乗っている紅白の着物を着た人たちのことを、囃子手(ハヤシテ)といいます。

この囃子手になれるのは、一生に一度だけ。

その屋台町に貢献した人がその貢献を認められて選ばれて、乗れます。

どんなに乗りたくても、選ばれないことには乗れないのが、囃子手なんです。

とても名誉なことなんだそうです。

囃子手の着物は赤がメインで、片袖だけ白。

でね、左側に立つ人と右側に立つ人とで左右対称になるようになっています。

屋台全体としてシンメトリーに(左右対称に)なるように配置されますが、屋台町ごとに微妙にルールに違いがあって、それに則して、囃子手が立っています。

これは中近の笠鉾。囃子手は4名。上段の人は内側が白い袖、下段の人は外側が白い袖(上の人と下の人とで左右が逆)。

これは下郷(シタゴウ)の笠鉾。一番大きな屋台(笠鉾)で囃子手も多く6名。

上下段とも、立つ位置の外側が白い袖(左の人は左腕が白い袖)。

そして、これは、宮地の屋台。囃子手は4名。

こちらも、上下とも、立つ位置の外側が白い袖(左の人は左腕が白い袖)。

で、ひょっとしたら、白い袖の方で 提灯を持つ、っていうルールにしてあるんじゃないかな?

■上町の囃子手 林家たい平 師匠!

これは、上町の屋台。外側の袖が白い袖。

今は、御神幸行列に着くため、秩父神社に向かうところ。

この屋台が近づくと、一部の見物客たちが「アキラ~」「アキラ~」と、もの凄~い声援を送っていました。

後で知りましたが、落語家の 林家たい平 師匠の本名が「アキラ」で、上町の囃子手として、屋台の向かって右側の上の段に乗っていたんだそうです。

林家たい平 師匠は TV番組「笑点」に出演していて、そのほかのTVなどでも、秩父のことを懸命に宣伝してくれていたらしいです(落語家の実家が秩父で駄菓子屋を営んでいるということは何かで読んだことがありましたが、お名前は現地で知りました)。

「ほっほー。それはめでたい。

TVで秩父を宣伝して、地元で貢献が認められて、故郷に錦が飾れて良かったねー。」

と、まぁ、そんな風に思ったのですが。

どうやら、林家たい平 師匠は上町の屋台町のご出身ではないようで。。。

囃子手は、屋台町に貢献した人がその貢献を認められて選ばれて、乗れる役回り。

どんなに乗りたくても、選ばれないことには乗れないのが、囃子手。

上町に、貢献者がいなかったのか。

林家たい平 師匠 選定の背景は分かりませんが、

地元でちょっと物議をかもしたみたいです。。。

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