秩父神社に向かう前に、もう1か所、どうしても寄っておきたい場所があります。
秩父神社と同じか、その数千倍 重要な場所かもしれない 通称「お諏訪様」への参拝です。
秩父夜祭のお諏訪様
お諏訪様の場所
上図のピンク色の★印が お諏訪様のおられる諏訪社、
そして上の方にある紫色の★印が 秩父神社です。
秩父神社に行く前にちょっと寄り道して 諏訪社に参拝します。
お諏訪様は、武甲山の神様の本妻さん!
秩父夜祭は、武甲山の神様である龍神さんと 秩父神社の神様である 妙見菩薩 がデートできる年に1回の大切な日 ♡
でもね、実は 龍神さんには「お諏訪様」という本妻さんがいるんです。
秩父夜祭の夜は、七夕の織姫・彦星みたいな遠距離恋愛している独身男女が年に1回デートするというロマンチックな日ではなく、
今風にいうと、妻帯者が本妻さんの公認の下、愛人と年に1回デートする日なんです!!
「不倫は文化」と言って ひんしゅくを買った芸能人がいましたが、あながち間違っていないかもと思ってしまうお祭り、それが 秩父夜祭なのです(汗)
で、こちらが、本妻さんのお住まいである 諏訪社。
周囲は駐車場や住宅地になっていて、お諏訪様は「座布団 一枚」みたいなスペースにちょこんとお住まいでございます。。。
●諏訪社の空気感
ここには秩父夜祭の時以外にも、時々参拝しておりますが、空気感はいつも穏やかですね。
神様に向かって”謙虚”という言葉を使うのはふさわしくないかもしれませんが、いつもそんな感じです。
本妻さん(お諏訪様)への 心配り。。。
●心配りその1 諏訪渡り神事
秩父夜祭 大祭の日(12月3日)にお諏訪様が気を悪くされないよう、大祭の前夜(12月2日19時頃から)ご報告を兼ねた「諏訪渡り神事」を執り行うんだとか。
この神事は、宮司さん宅前から、高張提灯を先頭にして 神職、夜祭関係者などがこの諏訪社へ向けて参列し、厳粛かつ盛大に神事が斎行されるんだそうです。
高張(たかはり)提灯は、夜祭大祭の御神幸行列でも使っている 長い竹竿の先に大きな提灯ぶら下げるやつのことだと思います。 きっと、荘厳な雰囲気なんだろうなぁ。
一度見てみたいですね、諏訪渡り神事。来年は 2日の夜にも来てみようかな。
●心配りその2 静かに通過
大祭(12月3日)の夜、秩父夜祭の屋台が このお諏訪社の近くを通る時。
お諏訪様のご機嫌が悪くならないよう、お囃子の音を小さくするとか、止めるとかするらしいです。
抜き足差し足で、妙見菩薩の付き人がそーっとそーっと 通り過ぎる感じかな?
その瞬間を見てみたいです。。。(^^♪
ところで、お諏訪様って女神様でしたっけ???
お諏訪様と呼ばれることもある全国の 諏訪神社、諏訪社、そして 秩父夜祭の諏訪社は、長野県諏訪市にある諏訪大社のご祭神を分け御霊していただき、ご祭神としてお祀りし、諏訪神社と名乗っているのだと思います。
●諏訪大社のご祭神は?
その諏訪大社のご祭神は、様々な言われ方をしていますが、一般的には、建御名方神(タケミナカタノカミ)と妃神 八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)だと言われています。
諏訪神社では、建御名方神(男神)の名だけがご祭神として表記されていることが多いように思います。
で、どちらかというと、諏訪神社は男神 というイメージが強いように思うのですが。。。
●秩父 諏訪大社のご祭神はなぜか 女神
秩父の諏訪社では「ご祭神は女神」というイメージが定着して、建御名方神(男神)の名はどこへやら。。。
それに 八坂刀売神には夫 建御名方神がいると全国的に知れ渡っているのに、なぜ秩父では「龍神さんの本妻」と呼ばれているのかが、不思議です。。。
スピ友にそのことを話したら、「多分、龍神さんとは水つながりだね」。
「水つながりで諏訪大社なら、女神になるかも」とのこと。
なるほど、そうか!って感じですが、説明しだすと諏訪大社の話になってしまうので、それは今回 省略 m(_ _)m
それにしても、昔の秩父の人は 建御名方神に関心なかったんですかね。
龍神さんに負けちゃった!?
今や、忘れ去れている感じさえ します(笑)
秩父夜祭の発祥を勝手に妄想。。。
武甲山の龍神さんとお諏訪様が水つながりだとすると、
まず、大昔に水の龍神さんが秩父にいて、
その後、隣町?長野から諏訪大社の神様が秩父に入り、龍神さんと水つながりでご結婚。
その後、平安時代の後半に秩父平氏(へいし)・平良文(たいらのよしふみ)が信仰している妙見菩薩を 現・群馬県群馬町の妙見菩薩の霊場(多分妙見寺のこと)から勧請し秩父神社に習合。
そしたら、秩父に女神さん、2柱になっちゃって、あらら。。。
妙見菩薩は北斗七星を神格化した形。
ならば、水神&水神(龍神&諏訪大社) より 水神&北斗七星(龍神&妙見菩薩)じゃない?
でも、前からいる諏訪大社を忘れてしまうわけにもいかないしねぇ。
じゃぁ、いつもは 龍神&諏訪大社 を祀るけど、年に一日だけは 龍神&妙見菩薩を盛大にお祀りしちゃいましょう!
っ感じで、秩父神社が大例祭を斎行して、それが派手になって、夜祭になったって感じかな?
ってこれは、私の勝手な妄想。。。m(_ _)m
でもね、秩父夜祭は秩父神社大例祭の付属としてのお祭りなんだそうです。
そして、秩父神社の宮司さんでさえ「秩父夜祭の発祥はよく分からない」と はおっしゃっております。
ちなみに 秩父にも御柱祭があるのです。
諏訪大社といえば御柱祭ですが、秩父神社にも御柱祭があるようです。
引用元:秩父神社 Facebook
不定期で数年に一回、秩父夜祭のお諏訪様がおられる諏訪社のある町会「番場町」の氏子たちが、秩父神社に御柱を立てるんだそうです。
確かに、秩父神社境内の中に御柱がありましたね。
確か境内の左側に、1本あったように思います。探すと4本あるのかな?
では、いよいよ、秩父夜祭の主催地 秩父神社に向かいます。
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