亀戸天神のうそ替え神事に行ってきた(2020年)

亀戸天神 鷽替神事 2020 01

1月25日、亀戸天神の『鷽替神事(うそかえしんじ)』に行ってきました。

うそかえしんじ(鷽替神事)。

意味は知りませんでしたが、なぜだか知っている言葉でした。

うそかえ神事

鷽替神事の発祥は、九州の太宰府天満宮といわれていて、

今は 菅原道真公をご祭神とする一部の神社で行われる神事だそうです。

「神事」と付くからには、神職さんが祝詞を上げて儀式を行うのかな?と思いきや。

ざっくばらんに言うと、

木彫の「鷽(う)」をお守りとして販売して、売り切れた時点で神事は終了

という、何とも不思議な行事が鷽替神事(^^;

実際にはもうちょっとロマンチックな表現で、

用意した鷽がすべて飛び立った時点で、神事は終了。

と言うそうです(^^♪

亀戸天神 鷽替神事 2020 03

鷽(うそ)とは実在する鳥の名前で、

『凶を吉に変える』、『嘘を誠に変える』鳥と伝えられていて、

鷽を家に招き入れて1年間の働きを終えたら神社にお返しする

というのが習わしだそうです。

毎年1月24日、25日に開催

東京で鷽替神事といえば亀戸天神が有名だそうですが、

上野の湯島天神や、上野の池のほとりの五條天神社などでも行われているそうです。

毎年1月24日、25日に執り行う神社が多いようですが、

調べてみたら、毎年別日程で行う神社もありました。

頒布される鷽は木製で正確には『木鷽(きうそ)』と呼ばれ、

木鷽は各神社のオリジナルで手作り。

だから、それぞれの神社で個性があり、コレクションしている方もいるようです。

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これは、亀戸天神の木鷽。尾羽の反りが かわいらしい。。。

売り切れ御免。頒布開始は8時30分

私は1月25日土曜日(鷽替神事2日目)に亀戸天神に伺いました。

売り切れ御免の鷽替神事。

手に入れられないと悲しいので、頒布開始前から行列に並ぶつもりで

朝8:00に錦糸町駅に到着。

急ぎ足で歩いていると、他にも 急ぎ足で歩いている人を発見!

まさか、あの人もこの人も、鷽替神事に参戦!?

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亀戸天神に着くと、あの人もこの人も、鷽替神事 専用の長い行列の最後尾に並び。

私も列に合流。。。

亀戸駅から歩いて来た人も「みんな速足でびっくり!」と話していて。

鷽替神事に参加する人は かなり気合を入れて参加しているみたいです(^^;

鷽替神事、頒布開始

8時30分。大きな太鼓の音と共に、列は動き出し、木鷽の頒布が始まります。

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木鷽の種類は11種類。

小さい方から

  • 懐中用 500円
  • 一号   600円
  • 二号   800円
  • 三号 1,00円
  • 四号 1,500円
  • 五号 2,000円
  • 六号 2,500円
  • 七号 3,000円
  • 八号 4,000円
  • 九号 5,000円
  • 十号 7,000円

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販売は仮設テントで行っていて、4張り。

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行列は長く長く続いておりますが、誘導の皆さんがかなり手際が良くて、着々と列は進み。

行列の途中には、A3サイズの立派なチラシが置いてあり。

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木鷽のサイズは11種類。実寸サイズで載っているので、どれにしようかと思案したり。

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由緒書きなどを読んでいると、なんとなく時間つぶしが出来て。

間もなく買える順番という頃、あちらこちらで自宅から持ってきた木鷽を

カバンや袋の中から鷽を取り出す方がチラホラと現れて。

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私の隣にいた方も、カバンの中から大事そうに昨年の木鷽を取り出して

お返しするスタンバイ。。。

(お願いして、写真を撮らせていただきました。)

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働きを終えた木鷽は専用の棚の空いている場所にお返しし。

1年間、アリガトウ。。。

お返しする時、拝む方もおられて。

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帰ってきた木鷽 専任の方がいて、帰ってきた鷽をねぎらうように

ていねいにやさしく並び替えて (^^♪

あとの方が置きやすいすいように整えてくださって。

私は今回初参加なので、お返しはなく。

並び始めて約1時間で 頒布場(売り場)へGo。

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台には、小さめの木鷽が並び。

なんとも愛くるしい表情をしております(^^♪

買い求める時は、号数を言うと巫女さんが用意してくださいます。

大きめの鷽は後ろの棚に並んでいて、号数をいうと巫女さんが持ってきてくださいます。

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懐中用という、携帯用の木鷽もあって、太さは5mm位かな。丸い割りばし程度。

小さくても尾羽の切り込みが入っていて、脚爪もしっかり描かれていて

小さいからという妥協は感じられず。

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そして、我が家へとやってきた木鷽の「うーちゃん」。

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尾羽の切り込みが3ヶ所。

彫刻の特性を生かして羽の先がわずかに反りかえって、かわいらしい(^^♪

芸が細かい。。。

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木鷽は1羽に一枚ずつ由緒書きが付いてきて。

由緒書きには抽選番号が振られていて、

鷽替神事 終了時に抽選が行われて、当たった方には

鷽の絵が彫ってある金の延べ板がもらえるのだとか!!

この番号は残念ながらハ・ズ・レ(^^♪

期間限定、鷽絵馬

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亀戸天神と言えば学業の神様で、この時期は合格祈願の絵馬が多いはずですが、

鷽替神事の期間限定で、鷽柄の絵馬もありました。

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反転していただきたいことがありましたので、

絵馬を買い求め、書いて奉納してきました。

うそ守りは いつでもあります

今回の木鷽と鷽絵馬は鷽替神事 限定ですが、

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うそ守りは いつでも 受益所(お守り売り場)で求めることが出来ます。

うそ笛とか うそ守りとか。

鷽替神事を知らなければ、なんだろ???って感じのネーミングですね。

狛鷽

最後に、参拝をして帰ろう!

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と、お賽銭箱の向こうには大きな木鷽!!

狛犬ならぬ、狛鷽!?

あまりの徹底ぶりに、失笑(^^♪

今年の売り切れ御免はさて何時?

Twitterで調べてみたら、昼過ぎには一番大きいサイズは無くて、

15時ぐらいには全部売り切れていたようです。

大きいサイズ程 なくなるのが早く、

神事終了の頃には小さいサイズばかりになる、という話ですが、

大きいサイズは用意している数が少なくて、

小さいサイズは多く用意しているのかもしれませんね。

あとがき

1月1日に亀戸天神に参拝した時に見た「1月25日」という日付。

1月25日が何の日と書いてあったのか覚えていなくて、

ちょっと心に引っかかっていて。

でもまあ、いつもの感じで「まぁ、いっか」と放っていました。

その後、インターネット検索中に「うそかえ神事」の文字を見かけて

「あれ、うそかえ神事ってなんだろ」と思って見てみたら「1月25日」。

しかも「亀戸天神」。

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『出来事を反転して吉事に替える神事』っていうのも

今の私にはタイムリーに感じて。

なんとなくご縁を感じて、行くことにしました。

年々大きくしていくものだ、という話も現地で耳にしましたが

真偽は分からず。

私は願い事の大きさと同じくらいの大きさの木鷽に来ていただきました。

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不謹慎かもしれませんが「うーちゃん」と呼んでいます。

ぽけーっとした表情が大好きです。

出会いに感謝

1年間、よろしくね(^^♪

おまけ

亀戸天神と錦糸町駅の間にある 天神橋 近くの道路柵。

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あらま! 木鷽をかたどったものでした。

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いつからでしょうか。前回通った時には気づきませんでした。

ところで、前回通ったのはいつだっけ?(^^;

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後ろ姿もご覧の通り。尾羽がピッピ♪

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