5月25日(土)、お上の導き通り、開門 50分前(8時40分)に「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」に到着。
既に20人くらいの待ち行列はできておりましたが、「今日は混雑が見込まれるため 開場を30分早めます」とアナウンスがあり、係員の混乱を招かない手慣れた素晴らしい誘導で、入場となりました(^^♪
まずは最終会場。立体曼荼羅へ。
他の展示物には目もくれず、最終会場である、立体曼荼羅会場へ。。。(^^♪
案の定、5分くらい、ほぼ貸し切り状態でした。
会場内を何度も何度もグルグル ぐるぐる、歩いて 歩いて。
30分くらい、いましたかね。
前回来た時もそうでしたが、今回も観賞していたら眠くなってね。
歩きながら寝ちゃいそうな勢いでした。
歩いているのに、舟漕ぎそうになって目がとろんとして。
会場のエネルギーは強かった。。。
休憩所に行って、ウトウト仮眠を取りました。
東寺の僧侶との会話
見学しロビーへ行くと、東寺の僧侶による東寺の説明が終わり観客が立ち去った後でした。
「(聞けずに)惜しいことした。。。」と顔に書いてあったのでしょうか(笑)。
東寺の僧侶が私の顔見て近づいて話しかけてくれました(^^;
立体曼荼羅の話から始まり、いつの間にかQAタイムに。。。
1200年前の品を今も使っている!
空海が中国から持ち帰った品!
Q.空海が中国での師匠(=恵果(えか/けいか))からいただいて、日本に持ち帰ってきたと説明書きに書かれていた法具(=金剛密教法具。金剛盤、五鈷鈴(ごこれい)、五鈷杵(ごこしょ))が展示されていましたが、あれは実物ですか?
A.そうです。後七日御修法(ごしちにちみしほ)で今でも実際に使っています。
Q.空海が持ってきたそのものですか!?実物はしまっておいてレプリカを使ってるとかじゃなくて?
A.使うためにあるものなので、重要な修法の時には使っています。
Q.壊れてしまうかもしれないのに(使っているんですか)?
A.使っていると言っても、後七日御修法(ごしちにちみしほ)でも朝版1回ずつ鳴らす程度ですから。大きな修法も年に2回ぐらいですから。
Q.でも、壊れちゃったら終わりじゃないですか?
A.そうですね。徐々に劣化して最後は割れるんですが、いつ壊れても困らないように、精巧な複製品は作ってあります。実物とそっくりで見分けがつかないので、(複製品だと)見分けがつくように「模」という字が入っています。
複製にはお金がかかるワケがある
Q.見分けがつかないくらい(そっくりな複製品)?? では、今付いている傷や汚れ具合もそのまま?
A.そうです。現在は、修復や復元は新品にするのではなく、現状維持やこれ以上の傷みを防ぐ目的の修復を行うんです。
新品を作るのであれば、それほど費用は掛からないけれど、修復費が高いのは、放射線などを使って、新品を現品と同じくらい風化(劣化)させてから材料として用いるのでその手間で費用が掛かるんです。
仮に新品の材料を使用すると、経年劣化している現品よりも新品の材料の方が強度があるので、(修復品の方が)負けてしまって早く壊れてしまうんですね。
Q.(国宝の)修復費用は、全額、国が出してくれるんじゃないんですか?
A.良くて、半分ですね。地方の小さなお寺などの国宝の維持は大変だと思いますよ。
お釈迦様の骨、80粒!
Q.ところで、空海がもらってきたお釈迦様の骨 80粒が入っているという骨壺が展示してありましたが、あれも本物ですか?中に、本当にお釈迦様の骨が入っていて、入ったまま展示してあるんですか?
A.実際には開けて見てはいませんが、レントゲンで中にそれらしいものが入っていることは確認できています。それをそのまま展示しています。
Q.あれも、実際に後七日御修法(ごしちにちみしほ)で飾って使っているんですか?
A.はい。大きな修法の時には使っています。
江戸時代の曼荼羅も毎年使用!
Q.両界曼荼羅も実際に使ってるんですか?
A.元禄本(江戸時代の作)は毎年1月の法要で使用しています。
Q.えっ!じゃあ、展示のために外して持ってきちゃったんですか?
A.出して使っているのは、後七日御修法(ごしちにちみしほ)の時だけで、通常、終わったら仕舞っていまっています。
興奮冷めず
ひとしきり、観終わって、お昼過ぎ。。。
3時間近く滞在しておりました(^^;
もう一回、来てもいいかな。。。(笑)
意識を飛ばしてみましたが、着地せずに消えてしまいました。
『もう、不要』ってことのようです。。。
それにしても、「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」展は凄かった。2ヶ月間で来場者数 40万人を超えましたから。一日あたり、7,000人ですよ。すごいですね。
仏像も空海も密教も興味ありませんでしたが、天河神社への旅用の新幹線チケットを買いに金券ショップに行って目にして、衝動的に買った「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」展の入場券。
もの凄い導きでした。
アリガトウ。興奮はいまだ、冷めません。。。