先日、子宮の全摘手術を受けてきました。
ついでに、がんのリスクを下げるために卵管の切除も行いました。
20年以上、生理痛に悩まされていてね。
子宮筋腫と子宮内膜症が原因とのこと。
ホルモン療法でなんとかならないものかと思って、何年も注射や薬の服用を試みていました。
でも、なかなか解消しなくてね。というか、悪化の一途。
痛みに耐えるのも薬の服用を続けるのも、もう疲れちゃった。ギブアップ。
で、手術してもらうことに決めました。
先日、無事に子宮全摘出の手術を終えて、これで長年の苦痛とはこれでサヨナラ。
あ~、スッキリした (^^♪
子供を産んで育てたいという願望が無かったのだから、早く手術すれば良かったのにね。
手術が怖かったわけでなく、なるべく体にメスを入れたくなかったのね。
それに手術の話は、痛みの対策の選択肢して医者から聞いたことはあったけど、手術を勧められたことは一度もなかったし、どちらかというとホルモン療法を勧められていたから。
でも、これで お・し・ま・い。
お疲れ様でした。
今回の子宮全摘手術の一件は、私のアイデンティティや今年の秋分を含めたスピリチュアルな要素を含んでいると強く感じています。それは一種の必然。
たまに見かける、子宮筋腫や子宮内膜症=女性の否定、じゃなくてね。
そのあたりのことは、かなり個人的な話になるのでパブリックスペースに書くべきか思案中なのですが。。。
とりあえず、子宮筋腫や子宮内膜症の生理痛の、病状や経緯、手術のことなど、備忘録として書いておこうと思います。
ところどころ、不快な表現があるかもしれませんので、お読みになる方は影響がない時にお読みいただきたいと思います。
生理痛の症状
下腹痛
20数年間、一貫して続いている症状の一つは、下腹痛。
その痛さは、じーっとしていられなくて、歯を食いしばって握りこぶし作って痛みに耐えて。
貧乏ゆすりも、痛み緩和に効果がありました。
それでも耐え切れない時は、握りこぶしで机でも床でも連打してしまう痛さ。
薬が効かない時は、「ホカロン」が役に立っていました。
もちろん、夏でもホカロン(^^♪
腰痛
生理痛の時の腰痛は痛いというより重だるい鈍痛。で、なぜか腰を手の平でたたくと楽になります。だから、よく腰をたたいていました。
それ以上に鎮痛効果があったのは、「ホカロンで温める」。
腹痛と腰痛のWパンチの時は、ホカロンはハンカチタオルで包んで、パンツ2枚履いてその間に入れていました。
真夏でも、ホカロン(^^♪
汗だく・ 激痛、どちらが良いかと問われれば? 答えは汗だく(^^;
貧血(脳虚血)
最近は少なくなったけれど、貧血(正確には多分、脳虚血)も併発することが多かったです。
ひどい時は、座っていても歩いていても意識が遠のきそうになります。
電車に立ち乗り通勤はご法度です(^^;
太ももの外側の痺れと痛み
15年位前からは、太もも外側の痺れと痛みが出るようになりました。
これになると、足に力が入りずらくなって、脚の運びがおぼつきません。
排便痛
20年~5年前くらいには、排便痛が多発。実際には、その数分前から激痛が発生して、これがもの凄~く痛い。
膣から脳天に向かって串刺しにされる瞬間の痛みっていう感じ。
トイレに行く最中は、串が刺さった状態で歩いている感じで、これまた激痛。
必ず数分前に予兆があるので、それを察知したら何はさておきトイレにGo!
軟便
生理が来ると便秘になる人もいるようですが、私は軟便派。しつこい便秘もこれですべて解消になります。
「ある意味、ラッキー!」と、いつも自分を励ましていました。
下痢になる人もいるそうなので、「それよりマシ」と言い聞かせていました。
不定愁訴
簡単に言うと、情緒不安定になります。
訳もなく、イライラしたり、悲しい気持ちでいっぱいになります。
そういう時は、外界との接触と極力減らすに限ります。「ごめん、今日、体調悪くて」と行ってから仕事の話をすることもありました。
そうしないと、妙に怒ったり、妙に傷ついたりして、他人に迷惑を掛けたり自分を護りきれなくなるから。
—
とまあ、色々と困ったことがあったのでした。
手術までの経緯
痛み止めが効かない
20代後半の頃から、ほぼ毎回生理痛があって、セデスやバファリン、ノーシンといった痛み止めが効かない時があったり、数日続くこともあって。
ホカロンをハンカチで包んで下腹や腰に当てておくと結構ラクになるので、パンツを2枚履いてその間に入れる、なんてこともしてました。真夏に汗かきながら、ね。
それでも痛い時は、仕事を休むこともあり。
最初の内は、恥ずかしくて有給休暇を使っていましたが、そんなことを言っていられない状況になって、生理休暇を毎月申請していました。
職場の女性がね、「生理休暇が不規則だ」って疑惑を抱いていたみたいでね。複雑な心境になりましたが、「後ろめたいことは何もない!」、そう自分に強く言い聞かせて生理休暇を申請しまくってました(^^;
職場で救急搬送
30代後半の時。朝から生理痛だったけど、無理して出勤して職場で悪化して。
薬を飲んでも、全く効かなくてね。
今まで経験したことのない激痛を1時間以上無人の会議室で耐え忍んで疲れ切って不安になって、職場で救急車を呼んでもらいました。
搬送先の病院で調べてもらった結果は、生理痛。。。
生理痛の時は、無理して仕事に行かない!そう誓った瞬間でした。
疑似閉経期を3回経験しても改善せず
「子宮筋腫も子宮内膜症も、女性ホルモンの分泌が影響していて、閉経期(更年期)に向かい始めると女性ホルモンの分泌が少なくなって、自ずと子宮筋腫も子宮内膜症も治まってきて生理痛の症状も改善する」と言われています。
だから、「薬で女性ホルモンの分泌を強制的に抑えて(疑似的に閉経期を作って)、生理痛を楽にしましょう!」という治療法があります。これをGnRH アゴニスト療法というそうです。
この治療は、1回8,000円の注射を一ヶ月おきに6回続けます。
これを3回も経験したのに効果は毎回2~3年で消えてしまい、生理痛は再発し、徐々に悪化。。。
ピルが効かなくなってきた
疑似閉経期を何度も体験することは体に良くないので、その合間に、30代の頃から避妊薬として有名なピルを飲んで、女性ホルモンのコントロールをして、生理痛対策をしていました。
ピルは、生理痛対策の常套手段として、用いられているようです。
でも、ピルをずーっと飲み続けることが怖くて、無症状が続いたら独断でやめて、痛みが再発し始めたら同じ医者に相談して、結果的にピルを再処方される、というのを繰り返していました。
そういう飲み方はダメよ、と医者から注意されたことはありませんでした。
ピルは30代の頃はまあまあ効果がありましたが、40代に入ってからあまり効果がなくなり、ロキソニンという鎮痛剤も効かなくなり、閉経期に向かい始めたかな?という話になりました。
黄体ホルモンも効き目 薄く
閉経期に向かい始めるとピルは適さず、黄体ホルモンが最適、ということらしく、40代に入ってから何度か女性ホルモンの分泌量を調べてみましたが、まだ排卵はあるようなので、、、と、ピル服用を続行。
その間、生理痛は時々強い痛みを伴って。
50歳近くなって排卵がある人は珍しいと医師から言われ。
医師から、出血=生理痛ではなく、排卵のない出血=不正出血だと教わり。
生理痛休みがとりずらくなり。
女性ホルモンの分泌量の検査を続けるうちに分泌量に変化が生じ、閉経期に向かい始めたと判断されて、黄体ホルモンが処方されるようになりました。
でもね、生理痛は時々思い出したように強い痛みが発生したのでした。
閉経期に向かい始めても痛みは強くなる一方
私もついに50代。
担当医は数年前、「個人差はあるけれど、40歳くらいになって閉経期に向かい始めると子宮筋腫は徐々に小さくなり、子宮内膜症も軽くなり、痛みから解放される人が多い」と確かに言いました。「だから、ホルモン療法で様子をみましょう」と。
その言葉を頼りに、体になるべくメスを入れたくなかっから頑張ってきましたが、状況は改善するどころか、徐々に徐々に悪化して。
これ以上、薬の服用を続けるのが嫌になってきました。
ある日、手術を薦められる
生理痛は、仕事に支障が出るレベルなので、今年のある日、医師に相談に行きました。
— 私、50歳を過ぎましたが、相変わらず、痛みがありますけど、いつまで薬を飲み続けたらいいですか? 薬の効果がある様に思えないんですけど。
医者:ではエコーで内診してみましょう。
医者:一番大きい腫瘍は7cmですね。他にもいくつかありますね。石灰化しているものあるようです。
— 7cm!?(数年前は5cmだったのに)。
子宮筋腫の成長を抑止するために、薬を飲んでいたはずなのに。それなのに、更に2cmも大きくなっているってどういうこと?
頭の中は、現実を受け入れられずに、慌てるばかり。。。
— 先生、どうしたらいいですか?薬の効果がなかったんですかねぇ。
医師:薬の効果が無かったということはないと思います。飲んでいなかったら、もっと大きくなっていたと思います。
— (どうしてそんなことが言いきれるん? 私、疑いのまなざし)
医師:痛みがひどいようであれば、手術する方法もあります。
— (決して手術を推奨しないその話し方。親身になってくれていない感じがしてきた。) 是非、お願いします。。。
医師:この病院では子宮筋腫の手術は出来ないので、手術するなら病院を紹介します。名人がいますよ。紹介状を書きましょうか?
— (名人って。なんかすごい表現。)是非、お願いします。
という訳で、紹介状を書いてもらい、名人のいる病院へと赴いて。
検査の結果、名人曰く「手術するのがイイと思いますよ」と一言。
よっしゃ! やった! その言葉を待ってました!
という訳で、手術が決まったのでした(^^♪