新型コロナウィルスの影響で、不織布マスクが店頭から消え、入荷も困難。
ならば、手作りで!とYouTubeにはマスクの作り方動画がたくさんUPされています。
一方で
「手作りマスクは危険!ウィルス感染予防の効果は無い!」
といった動画もUPされています。
確かに、キッチンペーパー製マスクじゃ 予防効果は無いだろうなぁ、と思いますが、
ガーゼなどの布製マスクは新型コロナウィルスの感染対策にならないってホントかなぁ?
WHOのお偉い方は、素材に関わらず「マスクにはウィルス感染の予防効果が無い」と言っているようですが、
「じゃあ、医療現場はなんでマスクしてるのよ!」と反論したくなります(^^;
布製マスクについて、1月ごろからずーっと思っていることを 色々と書いてみたいと思います。
老舗の医薬品会社が厚手のガーゼマスクを増産すると発表
3月5日、興和株式会社が
「新型コロナウイルスの感染拡大による使い捨てマスクの消費急増を受け、不織布が入手困難な状況の中、
不織布マスクの代用品として 綿100%の 薄いガーゼを15枚重ねたガーゼマスクの増産する」
と発表しました。
「洗って繰り返し使って。月内にまず1500万枚、来月には5千万枚の供給をめざす。」
とのこと。
興和(株)は、創業1894年の キャベジンやキューピーコーワでおなじみの 医薬品や医療機器を手掛ける会社です。もちろん、不織布マスクも作っています。
その老舗の会社がこの時期に、金儲けだけでガーゼマスクの増産に着手するとは思えません。
そりゃあ商売ですから、多少の皮算用はあると思いますが、
そこそこ?ある程度?無いよりマシ?
いずれにしても、「厚手のガーゼマスクの防御効果はゼロではないと知っての決定」だと思うのです。
「布製マスクは役立たず」の根拠はどこに?
布製マスクは新型コロナウィルスの感染予防の効果が無いと言われている根拠は、
ウィルスが小さ過ぎて、布の目の間を通り抜けて、体内に入ってしまうから
ということのようです。
そこで、ウィルスってどれくらいの大きさなのか、調べてみました。
※ 上の図のそれぞれの大きさの比率は合わせてあります。
マスクの目の隙間は 5μm角。ウィルスは 0.1μmで 赤い点 1個分。
その他、細菌 1μm、PM2.5 2.5μm、花粉 30μm。
花粉以外、ウィルスも細菌もPM2.5も マスクの目の隙間を通り抜けてしまいます。
ちなみに、1mm(ミリ)は1000μm(マイクロ ミリメートル)ですから、
ウィルスが10,000個並んで、やっと 1ミリ!
マスクの目の中には、縦50個×横50個で計2,500個のウィルスを並べることが出来る計算になります!
電子顕微鏡が無いと見えない世界です。
そんなこんなで
「布製マスクは新型コロナウィルスの感染抑止の対策にはならない」という結論になるのだと思いますが、
でも、それって、あまりにも考え方が単純過ぎやしませんか?という話です。
だって、ザルに水をかければ、ザルの目に水が残るでしょ?
もちろん水の表面張力の作用もあるけれど。
布の繊維は ツルツルでなく毛羽立っているわけだし。
ウィルスは布製マスクの目に引っかかって多少なりとも防御効果はあるんじゃないのかな?って、
ずーっと気になっています。
※ ウィルスの大きさは「Medical MARKSTAR」の「インフルエンザにマスクは意味がない!?」という2017年2月23日の投稿を参考にしました。
新型コロナウィルスは飛沫感染と接触感染
新型コロナウィルスの感染 は 飛沫感染や接触感染によるもの、と発表されています。
飛沫感染というのは、
で、この飛沫となったウィルスの大きさは5μm。
んん?マスクの目の大きさと同じじゃん。
マスクの目は繊維質で 毛羽立っているから、飛沫の一部はマスクの目に引っ掛かるんじゃないの?
でも、水分は繊維に吸われて、ウィルス単体になってマスクの内部に入るのかな?
それなら、ウィルス感染者がマスクして咳したら、それもマスクの外に出ていくことになるけど。
だからWHOは「マスクはウィル感染症予防対策には効果がない」と言うのかな?
それなら、WHOの話も正しそうに聞こえるけど。。。。
でも100個飛んできたウィルスが10個でも20個でも布マスクにキャッチされて体内に入らないなら。
完璧に防げなくても、感染率が10%でも20%でも低くなるなら、
布製マスクでもイイから着けておいた方がいいんじゃないかな?
と、素人は思う訳です。。。
ウィルスは湿度に弱い!?
それに、ウィルスは湿度が高くなると働きが弱まるという話もあって。
それならば、冬の乾いた空気を直接吸い込むより、
マスクを経由した湿り気を含んだ空気を吸う方が ウィルス活動の抑止になると思うし。
喉を乾燥から守ることで、ウィルス感染しづらくなるのは、
風邪などの予防で実証済みなのだから、やっぱり布製マスクは
新型コロナウィルスの感染防止対策にも役立つのではないかと思うのです。
もちろん、最近は夏にもインフルエンザにかかる人もいて、
湿度が高い=ウィルスは弱まる、とは言えないケースもあるし、
まだ新型ウィルスの特性調査が始まったばかりだから、
新型コロナウィルスは例外的に湿度に強いのかもしれなくて、
だから夏の終わりの南半球でも新型コロナウィルスの感染者が発見されているのかもしれないけれど、
防御の可能性の検討という点で、
今、新型コロナウィルスの感染予防対策から布製マスクを無用と判断するのは早いと思うんだけど。
素人の考えることは、甘すぎるのかなぁ。。。
綿は膨らむ、絡み合う
何年か前にTVの花粉症特集で、マスクの防御効果検証をやっていました。
その時に、ガーゼマスク vs 花粉専用不織布マスク というので、
もちろん花粉専用不織布マスクが勝ったわけですが、
薄手のガーゼマスクには花粉専用不織布マスクが圧勝でしたけど、
厚手のガーゼマスクとは大差なかったという記憶があります。
99%防いでくれていると思っていた 花粉専用マスクの防御率は 意外と低くて
確か 80%台だったと思います。
花粉専用不織布マスクが花粉を完全防御できなかったのは、
マスクと顔の隙間から花粉が侵入したのが原因でした。
そして、厚手のガーゼマスクの意外な防御率の高さは、
ガーゼが何重にも重なることで隙間が少なくなる、
繊維と繊維が絡み合って隙間が少なくなる、
呼吸の水分で繊維が膨らんでマスクの目が詰まる、
といった理由からで、予想以上に防御率が高かったというものでした。
(確か、そんな風に覚えています。)
マスクは正しく着けていますか?
マスクのノーズワイヤーを、顔に添わせるように顔に押し付けて形を変えて。
マスクの下は顎を包むように下へ引き延ばし。
顔とマスクの隙間を極力減らすようにマスクを装着して。
これが正しいマスクの着け方。
マスクは正しく着けてこそ、効果を発揮する(^^♪
更に、マスクの内側には3重に折りたたんだガーゼを入れて口の前の空間を埋めると、
TVでの実験結果では、花粉専用不織布マスクも厚手のガーゼマスクも花粉の防御率は90%台に高まり、
ほぼ同じの効果があるという結論になったと記憶しています。
実際に、花粉の飛散量が非常に多い年にこの方法をやってみて 比較的軽症で過ごせたので、
それ以降、毎年、飛散量がピークになる時期に必ず実践しています(^^;
もちろん、スギ花粉とウィルスでは大きさが違い過ぎますが、
でも、何もつけないより、厚手のガーゼマスクを着けている方が
ウィルス防御率は高まるのではないでしょうか?
素人発想ですけどね。。。
厚手のガーゼマスクは息苦しい。。。
先日、8枚重ねのガーゼマスクを手作りして、
睡眠中のスギ花粉対策として、寝る時に着けて寝ました。
朝起きた時、口の中が少し乾いていました。
鼻水も鼻詰まりも無く鼻呼吸できる状態なのに。。。
どうやら、8枚重ねのガーゼマスクしながらの鼻呼吸は苦しかったようで、
口呼吸をして寝ていたようです。
それだけ、厚手のガーゼマスクは、空気遮断率が高いという証です。
でも、口呼吸はウィルス感染のリスクが高まるのかな(^^;
手作り用ガーゼは厚みがありふっくら柔らか
ちなみに、手作りで使用されるガーゼは Wガーゼと呼ばれるもので、
Wガーゼの糸はふんわりとして太く、織り目も細やかで2枚重ねになっていて
医療用ガーゼに比べると厚みがありふんわりと柔らかで、ベビー用品によく使われています。
恐らくWガーゼ1枚には、医療用ガーゼ4枚分以上の織り糸が使われていると思います。
私はこのWガーゼを4枚重ねて作ったマスクを着用して寝ました。
2枚組を4枚重ねて、8枚重ねのガーゼマスク。
で、息苦しくて口呼吸。。。(^^;
誰か、早く公式見解を出して!!
厚手のガーゼマスクはウィルス感染抑止効果がどれくらいあるか?
多忙だと思いますが、専門家の方々で、
全世界の為に、新型コロナウィルス予防対策として、
検証して と公式発表してくれませんかね。
医療現場は今マスク不足で困ってるでしょ?
工場で作った不織布マスクは医療現場へ。
民間用は可能な限り 布マスクでウィルス防御。
そうなれば、いいんじゃなぁ~い? (^^♪
可能な範囲で、感染予防
どこかの情報を鵜呑みにしたり流されたりせずに、
しっかり情報収集して、新型コロナ感染予防(^^♪
免疫力を高める食事をして、体内からガードっていうのもありかもですね。