演劇『ドライビング・ミス・デイジー』 in 紀伊國屋ホール(2019)に行ってきた

7/14(土) 紀伊國屋ホールで開催された 演劇『ドライビング ミス デイジー』に行ってきました。

ドライビング ミス デイジー in 紀伊國屋ホール

出演は、草笛光子、市村正親、堀部圭亮 の3名だけ。

きっかけ

ある日、突然、草笛光子さんのことが気になって、ちょっとネットで調べたら、演劇『ドライビング・ミス・デイジー』に出演される予定、とのこと。

草笛光子のクローゼット

草笛光子さんといえば、昨年出版された、83歳の日本の女性を撮影したとは思えない程の素敵な写真集が印象に残っていて。(Amazon リンク

ドライビング・ミス・デイジー、観てみた~い!

ということになり、チケット販売サイトを見て見たら、な・ん・と 最後の1枚、最後の1席 ゲットする(・・!という、奇遇な流れとなりました(^^♪

アリガト~\(^o^)/

会場は紀伊國屋ホール

演劇鑑賞は初めてではありませんが、紀伊國屋ホールに行くのは初めて。

いい劇場でしたねー。

私、前から19列目、後ろから3列目の脇の方の席だったんですけどね(笑)

幅が狭い会場で、遠くまで肉声がしっかり聞こえて。表情も見えましたし。

演劇ですから。やはり表情が見えないと。

でもね、色々言う人がいるようで、客席が狭いとか椅子が固いとか、前の席だと見上げるとか。

歴史の長い古いホールだからある程度仕方がないと思うけど、オーチャードホールだって、国立演芸場だって、前の方の席は見上げるようになりますし、最前列は寝そべるように(!?) 座らないと見れません。

演劇を生身で感じてみることが出来る空間としては、紀伊國屋ホール、全然いいじゃん!

そんなことを考えました。

あー、確かに、椅子が古いからか後半お尻は痛くなりましたけどね。。。

無料の座布団がロビーにありますから、それを1枚借りれば、いいと思います。

私はその座布団の重要性が分からず借りず、最後10分ぐらい、ちょっと辛かったかな(^^;

舞台発 映画化

「ドライビング ミス デイジー」の映画が上映された当時、話題になったのを覚えています。

映画が好評だったので、それが舞台化(お芝居)されたのかと思っていたら、違いました。

ブロードウェイでのお芝居が人気で、それが映画化されたんだそうです。

映画は観ていないのですが、たしか、ミス デイジーという老婦人と黒人の話だったと思います。

その程度の知識だけ持って、劇場へと向かいました。

草笛光子さん、最高!

今回の出演者は市村正親、草笛光子、堀部圭亮の3人だけ。

ライビング ミス デイジー in 紀伊國屋ホール
借用元:ホリプロ ステージ

ストーリーは、

70歳台のミス デイジーが運転事故を起こして、その息子が母の運転をやめさせるために黒人の運転手を雇って、それから約20年間の出来事の話。。。

上演時間は 休憩無しの1時間50分!

配役は

草笛光子:ミス デイジー
堀部圭亮:ミス デイジーの息子
市村正親:黒人の運転手

舞台道具は非常にシンプルで華やかさはゼロ。まるで予算の少ない劇団の舞台のよう(笑)

役者の演技が際立ちます。(あ、衣装は素敵でしたよ。)

とにかく、草笛光子さんの演技が圧巻でした。

役者が3人しかいませんから、セリフの量が膨大です。

そして、マイクを通さなくても会場の最後尾列までもれなく届く、草笛光子さんの声量。

チカラいっぱい癇癪を起すシーンもあって。

ストーリーはドライビングシーンが多いので、草笛光子も座っていることが多かったですが、草笛光子さんの 歩く姿立ち姿も、ただ座っている姿でさえも 凛として 本当に美しかった!

草笛光子さんは現在85歳ですよ!

もの凄い体力です。

ドライビング ミス デイジー in 紀伊國屋 4
借用元:ホリプロ ステージ

上演の中、演技で、ほとんどムスっとした顔して怒って終始不機嫌そうな顔してましたが、最後に幸せそうにニコーっと笑った笑顔とてもチャーミングでした。

前半は、かくしゃくと気丈に歩く老婦人を演じ、最後の最後で、歩行器を使ってトボトボと歩く老婦人を演じ。最後のトボトボ歩きは、まるで重りを付けて演じてるかのような演技。仮に重りを付けて演じてしていたとしても、85歳のお体ですからね。凄いなぁと思いました。

市村正親さんもすごかった!

ドライビング ミス デイジー in 紀伊國屋 5
借用元:ホリプロ ステージ

椅子が2脚置いてあるだけの空間なのに、市村正親さんの動きでそこに車があって、車の中の出来事のように見えて。

さらに、ちょっと すっとぼけた感じをひょうきんに演じて、草笛さんの終始不機嫌そうにしている様子と対照的で。でも、時にシリアスもあって。

それは、役者の技量もあるのかもしれないけれど、今回の演出は日本オリジナルだから、演出家の腕が良かったのかもしれません。

ドライビング ミス デイジー in 紀伊國屋 6
借用元:ホリプロ ステージ

草笛光子さんは85歳。

市村正親さんも 70歳。

堀部圭亮さんは53歳。

役に近い年齢の役者さんが演じたからこそ、観ていて自然で、良かったんだと思います。

とにかく、良かったです。

客席には常連さんもいたみたいです。


借用元:ホリプロ ステージ

舞台では、市村正親さんがこんな風に黒塗りをして黒人役を演じてました。

(ストーリが黒人に対する人種差別を軸にしているので、黒人らしく見える演出には意味があります。)

『ドライビング ミス デイジー』。観れて良かったです。

巡り合わせに感謝 ♡♪ アリガトウ \(^o^)/

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