【感想】書籍 「シークレット・オブ・ザ タロット」

~ なぜ「ワンドのクイーン」のカードに黒猫が描かれているのか? ~


インターネットでたまたま見つけた写真に書かれていた
本の帯のこの文字に惹かれて買っちゃいました(これは自宅で撮影)。


書籍「シークレット・オブ・ザ タロット」
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ライダーウェイト版タロットの絵柄を解読していくと
それぞれの絵柄(象徴)はそれぞれ様々な意図を持って描かれていることに
気付かされます。

でもね、「これ、なんでだろう??」と
疑問が解消しない場合も結構あるんです。


その1つが
ワンド(棒)のクイーンに描かれている黒猫
黒猫がとても意味ありげに描かれていますよね(笑)。

専門書を見ても 黒猫について全く触れられておらず、
ネットで調べてみても 憶測とか推測とか こじ付けとかで
ちょこっと書いてあるくらい(笑)

私なりに考えて出した結論は、
「ワンド(棒)と言えば不毛の地と生命力。不毛の地といえば砂漠。
砂漠で人間に身近な動物といえば猫。猫と言えば黒猫。
だから、動物の代表格として黒猫を描き、
植物の代表格として生命力を表す太陽の分身であるひまわりを描いた」
そんな感じかな(笑)
※ ワンド=不毛の地と生命力いうのは、タロットの公式のようなものです。

この本に書かれていた黒猫の解説は
「なんだ、そういうことだったの」と
ちょっと拍子抜けするような内容でしたが、
それはそれで満足 満足♪
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さらにこの本のおもしろいところは
ライダーウェイト版タロット」の絵を描いた
パメラ・コールマン・スミスさんが中心に書かれていること。


この「ライダーウェイト版タロット」は
アーサー・エドワード・ ウェイトさんの発案と思想に基づき
パメラ・コールマン・スミスさんが絵を描き
ライダー社が発行した タロットカードなのですが、

ウェイトさんの功績について書かれた本はあっても
パメラさんの功績について書かれた本は見たことがありませんでしたし
実際非常に少ない中、

著者が3年間パメラさんとその絵について地道に調査して得られた情報が
この本「シークレット・オブ・ザ タロット」には書かれていて
パメラさんが主役の本なのです。

なぜ今回著者がパメラさんに注目したのかというと、
それまでは 絵らしい絵が描かれていなかった小アルカナ40枚
パメラさんがイメージ化して意味ある絵を描いた人だから。
もちろん、ウェイトさんの思想を取り入れながら。

そしてその40枚を含めた78枚が
今日 世に出ているタロットの絵柄に多大な影響を与えているにも関わらず、
パメラさんの功績が今日あまりたたえられていないから。

生前は画家としてパッとせず、お金に不自由しながら生活し
結婚もせずひっそりと亡くなられたパメラさんですが、

2009年には「ライダーウェイト版タロット」生誕100年を記念して
パメラさんの名をつけた

パメラ・コールマン・スミス コメモラティブセット」という
タロットカードが製作販売されたりして、
最近パメラさんにちょっと光が当たって(注目されて)きたご様子で
良かった、良かった
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シークレット・オブ・ザ タロット

この本には豊富な写真、貴重な写真が豊富に載っており、
文章は驚く程の注釈と共に、謎解きのような形で書かれていて

ついつい夢中になって 読み進めたくなって
猛スピードで読みました。

これから改めて読み直したいと思います。

知識をより掘り下げ、新しい視点で
タロットに接することができるようになる本です。
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パメラさんに功績について書き残しておきたくなりましたが、
長くなりましたので、また別の機会に。。。

今日も最後までお読みくださいまして、
ありがとうございましたm(_ _)m。

◆【ライダータロット誕生100周年記念】
パメラ・コールマン・スミス コメモラティブセット (リンク

◆シークレット・オブ・ザ タロット
発売日:2016/9/30(リンク

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