【感想】書籍「狗神」

~「三峯神社の御犬様」と「もののけ姫の犬神モロ」の関係が知りたくて読書する~

その第三弾(最終回)です (^^;

小説「狗神」

発売当初に読んだ 小説「狗神(いぬがみ)」。

その後、2001年に天海祐希さんの主演で映画化されたことで、話題になりました。

2011年に三峯神社を知り三峯神社の下調べ中に見かけた「御犬様」という言葉を見た時に、真っ先に思い浮かんだのが、昔読んだことがある 小説「狗神」でした。

ストーリーはほとんど覚えていませんが、小説の後半で、犬神が野山を走るイメージだけはなんとなく覚えていました。

本の内容

高知の土佐には「狗神憑き」という伝承があって、それをもとに書かれた小説が、この「狗神」という小説だそうです。

内容は一言でいうと、オカルト恋愛小説(^^;

小説に登場する狗神は、三峯神社のお犬様信仰とは 全然ジャンルが違いました。

狗神は、信仰というより人々から恐れられる、いわゆるダークな存在。

陰陽師とか京極夏彦とかそっち系です。

基本的に、私、そういうオカルト系の話が好きなので、楽しみながら、夢中になって2日間で読んじゃいました(^^;

狗神

狗神と書いて「いぬがみ」と読みますが、

狗神は、代々一族に憑き、その家族全員に憑き、その家族の願望を成就してくれる存在で、狗神に憑かれた一族は「狗神筋」と呼ばれ繁栄するとされる一方で、周囲からは恐れられる存在だったそうです。

なぜ周囲から恐れられるのかというと、狗神筋の一族が抱く 憎しみや怒りといった負の願望も叶えてくれる存在だから。

でも、狗神筋の一族に対して必ずしも従順な存在ではなく、狗神筋の一族が信仰として狗神に奉仕しないとその一族に対しても牙をむく一面もあったようです。

大きさは、豆粒程度とか米粒程度とか言われており、この辺りは三峯神社のお犬様とは明らかに違うスケール感を醸しているなと思いました。

「狗神筋」や「狗神憑き」と言われていた人たちは、御師や巫女など、目に見えない世界と通じていた人たちが主(おも)だったそうです。

また、古い文献では妖怪や祟り神として恐れれる存在として描かれていることが多く。

そういった考え方は四国や九州、沖縄まで伝わっており、四国地方では近年までその慣習が残っていたそうです。

慣習というより因習って感じかな。

もののけ姫の犬神モロのモデル?

さて、「もののけ姫の犬神モロもモデルが三峯神社の御犬様?」という疑問を解きたくて読み始めた書籍「狗神」ですが、

書籍「狗神」の狗神は、三峯神社のお犬様とは全くジャンル違いますし、ものののけ姫の犬神モロともまったくジャンルが違いました。

だから、この本を読む限り、答えはNo。

でもね、もののけ姫に登場する猪神「乙事主」はね、狗神という存在の影響を少し受けているような気がしました。

猪神「乙事主」は祟り神(たたりがみ)へと変貌しそうになったけど、狗神もある意味、祟り神。

伝説の生き物(妖怪:河童や鬼、天狗など)に人格を与えて背景を膨らまして物語の登場人物にしてしまうというのは昔からあることで。

宮崎駿さんが犬神(御犬様)や狗神の話にヒントを得て、犬神や猪神(モロや乙事主)を誕生させたのかもしれません。

あとがき

世の中には、知らないことがたくさんありますね。

本を読むと、色々と知ることが出来るし、自分では思い付かないような様々な発想を体験することも出来て、ホントに楽しいですワ(^^♪

今回の3冊の読書で、疑問は何も解決しなかったけど、久しぶりに楽しい読書タイムでした。

どなたか、今のうちに、「もののけ姫の犬神モロもモデルが三峯神社の御犬様?」と宮崎駿さんに質問してくださるといいんですけどね。

真実は多分 宮崎駿さんのみぞ知る。。。(^^♪

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