10/24(水) 文教シビックホールで行われた 「チック・コリア×小曽根 真」 コンサートに行ってきました。
一週間前にクラシックのコンサートに行ったばかりですが、それは2週間ぐらい前に知人に誘われて行ったコンサート。
今回は、数か月前に買った数年ぶりに自発的に行くコンサートです ♪
チック・コリアは、私が高校1年生の時から大好きなジャズピアニスト。
10年くらい前にも、チック・コリアのコンサートに行った記憶はありますが、久ぶりで心ウキウキ♡
小曽根 真を知ったのは、二十歳のころだったかな?演奏はほとんど聞いたことないんですけど、すごく印象に残っていて。
徹子の部屋に出演して、「猫ふんじゃった」の曲のたくさんのバリエーションを弾いたと聞いて、見れなくてすっごく悔しい思いをした記憶だけが残っています(笑)。
そして、2009年、有楽町で開かれたクラシックの祭典「ラ・フォル・ジュルネ」で小曽根 真が弾くバッハを聴きに行ったのですが、
クラシックのはずが最後はジャズ風になっていて(笑)、後ろの客席の人も「最後、ジャズだったね」って笑ってて、「やっぱ、この人はジャズの人♪」と妙に嬉しい気持ちで会場を出たのを覚えています。
そんな訳で、【チック・コリア×小曽根 真】に行ってきました。
前置きが長くなりました(笑)
◆ファンサービス いっぱいのコンサート♪
コンサートの冒頭。二人は舞台の袖から登場すると思っていたら、なんと チック・コリアが観客席の扉を開けて歩いて登場! 自分のスマホで観客席の写真をパシャ パシャ 撮りながら客席のセンターへ。
観客は拍手喝采でお出迎え。
小曽根 真はどこ?と探していたら、反対側の観客席の扉が開いて、小曽根 真が観客席に登場! 二人が客席の真ん中でハグして。観客席はそれだけで大興奮! 拍手喝采、大盛り上がり。
二人は仲良く観客席の間を歩いて、舞台の上へ。チックコリアは舞台の上でも 観客席をカシャカシャと撮影♪
◆居間でピアノを楽しむ二人を見ているような 気取らない二人の演奏
なんとも和やかで楽しげな雰囲気の中、コンサートが始まりました。
「何もないところから始めます」といって、一曲目から 即興演奏がスタート。
興に乗ってアドリブしちゃうってのは分かるけで、一曲目から何にもない状態で音を手繰りながら二人で即興曲を演奏なんて、信じられません。ウソみたい。すごいねー。
舞台の上には グランドピアノを奏でる二人のジャス ピアニスト。
違うメーカーのピアノを弾いているのかな?と思う程、二人のピアノの音色は異なります。
チック・コリアの奏でる音は、軽やかで 柔らかく温かく優しく包み込むような音色。
一方で、小曽根真の奏でる音色は、軽やかだけど シャープで細やか音色。
それぞれタイプが違う音色だけど、嘘みたいにしっくりくる。
おじいちゃんの膝の上で孫が楽しげに跳ねて遊んでいるみたいな感じ。
◆ジャズの楽しみは アレンジとアドリブ演奏
演奏する曲目はあらかじめ決めてあったようですが、なんてったってジャズですから、演奏中に当たり前のように自由自在に、アレンジやアドリブ演奏(即興演奏)が入ります。
それでも、2台のピアノは、示し合わせたように、曲のあっちこっちでアドリブセッションでハモリながら、演奏を続けていきます。
まるで最初から譜面があるかの如く、自然にアドリブ演奏してしまうんです。
驚く演奏に、聴いてる方は興奮せずにはいられません。
不思議なくらい、息が合う二人♪
「次に出てくるだろうなと思う音が、二人とも一致しているのが怖い、って休憩時間中、二人で楽屋で話していました」 と、小曽根 真が曲間に話していましたが、
本当に、驚くほどの息が合ったアドリブ演奏が聴けて、今回は聴きに来た甲斐がありました!
後半は、体をじーっとさせて聴いているのが辛い程、全身がノリノリ。
思わず、頭、手、足が動いちゃう。。。
ジャズピアニストってすごいですね。全身で乗らないと刻めないようなリズムを指先に集中させて表現していくんですから。
彼ら二人も、観客も、大いに楽しんで盛り上がって演奏は終了。
◆アンコールに スペイン!
1曲だけねと言って始まったアンコールの演奏も大盛り上がり。
二人が舞台裏に行き拍手が続き、これで公演は終了だろうと思って席を立って数秒後、開場は割れんばかりの大拍手。
二人が再び出てきて、更に1曲 弾いてくれるというではありませんか!
慌てて客席へUターン。
客席は静まり返り、二人の話に耳を傾けます。
チック・コリアの口から発せられた言葉は、なんと 「スペイン」!
「スペイン」はチック・コリアが作曲した、チックの代表曲です。
世界中のアーティストがアレンジして様々な場で演奏している曲なのです。
それが生で聴ける~♡♪ 幸せ~♡♪
観客は大興奮! 会場内は指笛がピーピー鳴ってます♪
演奏の途中から、チックがジェスチャーで観客に向かって「歌って~」と呼び掛けて。
チックの演奏を観客が歌ってまねて。
チックのピアノと 観客の鼻歌による メロディーの輪唱が始まりました。
うふっ、チックと共演 ♡♪ 夢のような楽しい時間 ♡♪
チックの演奏を小曽根 真が引き継いで、小曽根 真が徐々にメロディーを難しくして。
観客が真似できないようなメロディーを奏で、開場から笑いがあふれ。
再び、チックが演奏を引き継いで、観客とセッションを続けながら、曲はエンディング。
観客総立ちの割れんばかりの拍手で、コンサートは終了しました。
いやー、数年ぶりのジャズ コンサートは、人生の記憶に残るであろう最高に素晴らしく楽しいコンサートとなりました。
『豊富なキャリアと高度なテクニック、そして絶妙な呼吸が生み出す奇跡のジャズ・セッション』
その通り言葉通りのコンサートになりました。
今回はツアーではなく、東京と大阪のみで開催されるコンサート。
コンサートの様子は、CDかDVDになるみたいです。
大阪はコンサートはどんな盛り上がりになったのかなぁ。。。
◆二人からのプレゼント!
1曲目の演奏が終わった後、チック・コリアが「今弾いた演奏を皆さんにプレゼントします!」と、びっくり発言。
その音が届くことを待ちたいと思います。
◆本日の演奏曲
1. 即興/From Nothing
2. チック・コリア/スパニッシュ・ソング
3. チック・コリア/ミラー、ミラー
4. チック・コリア/バド・パウエル
5. モーツァルト/2台のピアノのための協奏曲より第1楽章
6. チック・コリア/チルドレンズ・ソング#6
7. 小曽根 真/スナップショット
8. ガーシュウィン/サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー
9. チック・コリア/2台のピアノのためのファンタジー
Enc.1 チック・コリア/アルマンドのルンバ
Enc.2 J.ロドリーゴ/アランフェス協奏曲より第2楽章
Enc.3 チック・コリア/スペイン
※ 最近は二人とも、モーツァルトなどのクラシックも弾くようで、著名なオーケストラと組んでコンサートしたりしているようです(^^♪
※ 見つけたので、追記いたします
◆曲「スペイン」、演奏:押尾コータロー with ジェイク・シマブクロ & 小曽根真
スペインという曲のカッコ良さがわかりやすい演奏です!
◆2016年の チック・コリア × 小曽根真 コンサート
二人の楽しそうな演奏と 素晴らしい演奏が見れます!