ウェン=シン・ヤンと観音様

ウェン=シン・ヤンさんのコンサートに行ってきました。

ウェン=シン・ヤンさんはチェロの奏者。

会場は、上野の法隆寺宝物館エントランスホール。

上野に法隆寺宝物館があるなんて知らず、ネットで調べて会場に到着。

会場は文字通り宝物殿の細長い入口ホールで、

そこにパイプ椅子並べただけの簡素な会場でちょっとびっくり。

しかも全席自由席。

幸い早めに到着し、前から5列目ぐらいのど真ん中場所を確保できた!と

喜んだのもつかの間、何と、最前列ど真ん中に入道みたいな人が座っていて、

入道の頭しか見えない席でして。自由席で良かった! 慌てて移動(笑)。

確保出来たのは8列目ぐらいの窓際席。

フラットフロアーにパイプ椅子を並べただけの会場だから、

ここまで下がると、ウェンさんの演奏姿は恐らく見えないなぁ。。。

ま、いっか。生演奏が聞けるだけで善しと自分に言い聞かせ、開演を待ちます。

それにしても、こんなところで演奏して、どんな響きになるのだろう。。。

本日の主役が登場し。椅子に座ると やっぱり姿が見えない。。。

今日の目的は、ウェンさんの演奏する無伴奏チェロを聴くことだし。

まぁ、いっか(笑)。

演奏が始まると、響きの良さにびっくり。細かい音までよく響きよく聞こえる

そして。なんと。

ウェンさんのお姿が、私の隣の大きなガラス窓に鏡写しになり、

全身よく見える(笑)。

ガラス窓の向こうはまっ暗闇で、外の通りを横切る車のヘッドライトも、

いい感じでガラスに映り込み、なんかとってもいい雰囲気

結局、演奏中は演奏者とは逆の、ガラス窓に移るウェンさんばかり見て、

演奏を聴いていました(笑)。

途中休憩の時間になり。

「休憩時間中、展示中の宝物の一部をご覧いただけます」 とのこと。

促されるまま、展示場に行くと、30cmくらいの仏像がズラ~リ。

説明の札を見てみると、あっちも観音菩薩、こっちも観音菩薩、

展示物ぐるっと全部、観音菩薩像でして(笑)。その数、26体。

そして、壁の裏にも菩薩像がいっぱい(笑)。

秩父札所行きに二の足ふんでいましたが、「これでも、来ぬか?」

そう言われた気分です(笑)。そう来ましたかって感じです(笑)。

分かりました、行きますよ~(笑)。

展示場の空気感を感じてみました。

まるで、神社の境内にいるかのごとく、清く見守る感じがとても強いです

癒されたいとき、ここに来るのもいいかもしれません。

改めて来てみて感じてみたいと思いました。

肝心のウェン=シン・ヤンさんの演奏ですが。

バッハ作曲の演奏は、深くゆったりと温かで、とても良かったです。

アレンジがかなり強い方だと思いますが、

そのアレンジの仕方が私にはとても心地よくうっとりと聴かせていただきました。

ライマン作曲のソロ1,ソロ2は、なんていうか、幽玄な感じで。

陰陽師の魔物が出てくるシーンが思い浮かぶような旋律で。

なんで、この曲をバッハに組み合わせてきたのかなぁ。。。

■当日の曲目
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007 (全部)
・ライマン:ソロⅠ(1981)
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008(全部)
・ライマン:ソロⅡ(2002)
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009(全部)

アンコール
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007 のプレリュード

※ アンコールの曲を用意してこなかったので、もう一度プレリュード弾きます、

といって弾いてくれたプレリュードが最高でした。

このコンサートは、今年で10年目を迎えた

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2014-というイベントのプログラムの1つ

なのだそうです。

世界的にも稀な文化施設の集積した空間となっている上野で、

春の到来を、さくらと音楽の饗宴で祝おう

という趣旨のイベントで、博物館やホールの一部を利用して

様々な演奏会が催されているそうです。

10年前から行われていたなんて。

コンサートから帰宅後、ネットで調べて初めて知りました。

毎年5月ゴールデンウィークには有楽町で、

クラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」も開催されていますし。

東京の春は音楽がいっぱいなんですね

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