秩父夜祭 御旅所の幕が黒白幕である理由

2018年、秩父夜祭に行った際、御旅所に”黒白の幕“が張られていました。

”黒白の幕“といえば、お葬式。そして、”紅白の幕“といえば、お祝い事。

そんな思い込みがあったので、「なぜ、華やかな祭りの日に華やかなメインイベントの場で”黒白の幕“が張られているんだろ?」と疑問に思ったのですが。

先日、「妙見菩薩だから(仏教つながりで)”黒白の幕“なのでは?」というコメントをいただき、「なるほど!」と納得したのですが。。。

2019年の秩父夜祭では、”紅白の幕“が張られていて、「???」な思いでおりました。

数日前に、秩父神社にお問い合わせすることがあり、そのついでに、御旅所の幕の色について、お尋ねしたところ、ていねいに教えてくださいました。

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:秩父夜祭の時、御旅所に張られている幕の色なんですが、2018年に行った時には ”黒白の幕“が張られていて、2019年に行った時には”紅白の幕“が張られていたのですが、この色の違いはどうしてですか?

神職さん:”黒白の幕“というのは縁起の悪い時に使うというものでなく、『厳重な潔斎の場』であることを示すものとして使っています。

私たち(神官)も、11月30日からここ(秩父神社)に籠って厳重な潔斎をして、祀りを行いますから。

でも、2019年に行った時は 御旅所に ”紅白の幕“が張られていたんですが。。。

神職さん:それは御旅所の外側ではないですか? 私の知りうる限り、昨年も御旅所には”黒白の幕“が張られていましたから。

:あっ! 確かに、御旅所を外側から見た時、”紅白の幕“でした。

※ 上の地図の黄色の★印は御旅所で、2018年は黒矢印から見て”黒白の幕“で、2019年は赤矢印から見て”紅白の幕“でした。ちなみに、秩父市役所側から御旅所を見るのが(黒い矢印側から見るのが)正面で、赤矢印側から見るのは御旅所の背面になります。

分かりました。ありがとうございました。

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というわけで、

秩父夜祭の日の御旅所の幕が”黒白の幕“なのは、御旅所が『厳重な潔斎の場』であることの証としてである。

ということでした。

ちなみに、神職さんの『厳重な潔斎』は11月30日から12月3日まで行うそうです。これは『お籠り』と呼ばれていて、身を清めて、肉や匂いの強い食べ物を避け神社内に籠るそうです。恐らく精進潔斎かそれに類する事だと思います。

昔は大祭に参加する一般人も 一般人向けのお籠りをして、祀りに参加していたそうです。

ところで、御旅所の『厳重な潔斎』は、いつするんだろう。。。?

本殿と同じ 12月1日にするのかな? 一緒に質問すれば良かったね。

また、別の機会にお尋ねしてみましょ(^^♪